大阪府八尾市生まれの私たち。
創業から現在まで。
昭和二十三年、大阪府八尾市で後の旭食品の前身となる太子乾麺所が誕生しました。戦後間も無く食糧難にあえぐ時代に、 先代社長・高田耕治はうどんやそうめんの製造を開始。その二年後、現在の旭食品に屋号を変更。このころより中華麺の製造も開始。
昭和三十三年、三角形のビニールパック入り冷しだしの製造販売を開始。 画期的なパッケージでの販売も功を奏し、冷しだしは夏の主力商品となっていきます。
次に耕治が目をつけたのは《年中通して利用される》商品の開発でした。 当時はまだ家庭に馴染みのない高級な調味料だった【ポンズ】。冬には鍋物に、夏にはさっぱりと和え物に、一年中食卓を彩る この調味料なら！と白羽の矢がたったのは、昭和四十年頃のこと。耕治は、戦時中、レンバン島での捕虜抑留生活において薬品調合に 携わっていたことや、元来の好奇心旺盛で研究熱心な性格で、幾度にもわたるポンズの試作を繰り返します。 ポンズの美味しさを引き立てる素材とは？調合の配分は？並々ならぬ熱意は、今も社内に残る小さな”天秤”が物語っています。 調合用に使用されていたこの古びた”天秤”は繊細なバランスを計算し、味を確立していったポンズのいわば起源そのもの。
そしてついに昭和四十二年、旭ポンズの製造販売がスタート。
利尻昆布、乾椎茸、混合節、スダチ、ユコウ、ユズなどの天然原料を使用した完全味付けの旭ポンズ。
発売から50年経った現在でも、先代社長・高田耕治の努力と熱意の結果である製造方法と味を守りつづけています。